4月4日
前日レンタカーをネットで予約したものの、最終確認の返事が来ない。これではどこにも行けないからどうしたものか考えながらホテルで朝食。パンとフルーツミックスジュースとフルーツのシンプルな朝食だが毎朝のジュースが美味しい。そして食後のコーヒーを口にした瞬間「えっ?」って思わせるほど芳しいコーヒーに毎朝満足している。これがコスタリカコーヒーかと。
サンホセ市内にもひょっとしたらレンタカーオフィスがあるのかもしれないと考えたが、実際にはなく、空港にしか借りられる場所はないのだと結論づけて、もったいないがタクシーで空港に向かい、レンタカーのカウンターで借りることにした。タクシー料金25ドル。
サンホセ空港に着くと、親切にもそこは出発階。タクシーカウンターは到着階の1階だから1階降りなければならない。しかしどこを探しても降りるための階段やエスカレーターがない。エレベーターも下には行かない。何て不思議な構造なんだと思いつつ、一度外に出てからスロープを発見したのでやっとのこと1階へ向かう。タクシーカウンターに向かおうとすると、ここからは入れないという。仕方なく外に立っていたレンタカーのオフィスに送迎するために誘導するレンタカースタッフに、直接借りたいと言うが、予約していなければ、一台もないのだという。AVISだったが、今日もすでに40台以上の予約で一杯なんだと。いや、だから昨晩予約を入れたのだけど、おたくから返事がなかったんだよと言ったら、それは車がないからなんだと。
今はイースター休みで特にお客が多いという。それにしても需要に対して供給が少なすぎるのではないか。途方に暮れていると別のレンタカー会社らしきおじさんが声をかけてきて、借りないかという。結局それらのおじさんの一人から1日55ドル、保険付きで借りることで合意した。シボレーのオートマ四輪駆動でカーナビ付きだ。
本当はサンホセから日帰りや1泊ツアーに参加することも出来たのだけど、元バックパッカーとしては、どうもパッケージされた旅行が昔から好きでなく、自分で好きように動きたい。さてシボレーに行き先を伝え、走りだした。久しぶりの左ハンドル右車線。数分もすれば慣れるが最初はやっぱり緊張する。免許はアメリカで取得しているから、右車線はすぐに慣れる。しかしボロい車。大手のレンタカー会社と違ってローカルな会社だそうだが、アクセルを踏んでもとろとろとしか進まない。日本なら間違いなくポンコツ車と思いながらも、長い旅路を共にするんだ。ゆるんでしっかり握ることも出来ないハンドルを何とか握りしめ、一路アレナル火山を目指した。
アレナル火山は地熱発電しているそうだからその施設を見たいというのが第一目的。第二目的は温泉。タバコンリゾートとかいう温泉施設があって、自然と湧きでた温泉がちょうど適温流れてくる場所にある人気のリゾートだそうだ。しかし入場料が70ドルだとか。カーナビで行き先設定していたホテルでツアーはないかと一応聞くと、今日は観光客でごった返し、温泉はやめた方がいいとのことだった。近所の滝へ行ったらどうかということだったが、あまり気乗りせず、また昼食のために街のレストランに行くことにした。
入ったお店はにはシャトルバスとかで続々と恐らくアメリカからの観光客が大量に到着。家族連れもいたが、ハッピーリタイアした70前後の老人たちが多かった。店先では音楽の演奏、出てくる料理はカラフル。ハワイにでも居るような気分になった。実際アメリカ人にとっては、近めのハワイなのかもしれない。
メジャーな観光地が好きでない個人旅行者としてはここは一旦離れようということになり、前日ネット検索で見つけていたテノリオ火山にあるテノリオ国立公園を目指すことにした。ここにある滝はつい最近フランスの雑誌か何かで世界一美しいと評価されたそうだし、ここに流れている川には温泉が湧きだしていて、無料で入れるという(後ほど川に入ってはだめだということが分かった)。ここに行こうとカーナビをセット。2:00と出たから2時に着くのかと思いきや、2時間更に運転しなければならなかった。
結局テノリオ国立公園に着いたのは午後3時を少し回ったところだった。最後の15分は未舗装のガタガタ道を上って下り、パンクしないだろうなと心配しながら何とか公園入口まで到着したのだった。しかし管理棟の入り口付近にロープがされている。聞くと、2時で閉まったのだという。1時間遅かったのだ。この道程を一応アレナル火山の麓に確保していた15ドルのバックパッカー宿まで2時間かけて戻るのは嫌で、近所にホテルはないかと聴くと、すぐ下ったところにあるというから行ってみた。
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青い色のカフェのような建物。看板にROOMとあったからここだと思い、部屋がないかおじさんに聞いてみる。まったく英語が通じなかったが、スペイン語を辛うじて解釈して、後はiPhoneの電卓でいくらかを聞いて泊まることになった。1泊30ドル晩御飯と朝食付きという破格の料金だった。泊まる場所は、カフェの奥にある平屋で、こちらも外壁青く、フロアは赤いカラフルなデザインで、部屋の中の壁は鳥の絵が描かれていた。この宿泊する建物の横には小川が流れ、鳥の囀りや、犬の鳴き声や、牛の鳴き声やが聞こえる。敷地内の広い草原には鶏がウロウロしていてとっても癒される空間だった。
庭には色とりどりの花が咲いている。芝に寝そべり、小川のせせらぎや、鳥たちの演奏会を聴きながら無限に存在するかのようなゆったりとした時を過ごした。
コスタリカ日記 テノリオ国立公園麓の農家風古民家ステイで癒される
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