発表します!ユナイテッドピープルは、今年中を目標にバングラデシュでやきとり屋を始めます。

具体的にはバングラデシュでストリートチルドレン支援活動を行うNGO、エクマットラと共同で新会社を設立。7割程度の資本をエクマットラが持ち、残りが基本的に弊社というかたちでスタート予定です。

事の始まりは数年前に遡ります。エクマットラの共同創設者渡辺くんが日本に帰国時にふとヒラメキがありました。エクマットラが支援している元ストリートチルドレン達も、やがては大人になり、シェルターホームを出ていくことになる。ということは当然社会に出て、何かしらの職業に就くことになる。聞けばエクマットラはバングラデシュの田舎で自己財源確保のために農業も始めたという。ならばそこで採れる農産物を使い、将来的にはエクマットラの卒業生たちが働き、やがては独立できるレストランをやってはどうかと。2008年6月のことだったと思います。

いよいよ本格的に動こうと、バングラデシュのダッカにあるエクマットラ事務所を再訪問したのが2009年3月でした。具体的にどのようなレストランをやるか相談するための訪問でした。それが行くなり「関根さん、実は映画を作りました」と。どんな映画なのかと聞くと「バングラデシュのストリートチルドレンの現実を伝える映画」だというのです。そして、日本でも展開したいと。

じゃあ、レストランの前に「その映画の配給・宣伝を俺がやるよ」と去年11月に、日本で公開したのが「アリ地獄のような街」でした。映画も見ずに、「やるよ」と宣言したことは、今では笑い話です。市場性とか、映画のクオリティーとか、細かいことは抜きにして、この映画の意義、社会にストリートチルドレンの現実を伝えることで、現実を変えたいというそのメッセージが僕の心を動かしたんです。それに、収益を使って、ストリートチルドレンのための職業訓練レンターを作りたいということについても、心に響きました。

で、今年に入り、映画の配給・宣伝業務も落ち着いて来たんで、再度バングラデシュを訪問し、今度こそとエクマットラの渡辺くんや代表のシュボなどと会議をしたわけです。

どんなレストランをやるべきか。タイミングよくちょくちょく交流させて頂いているGlobal Good Newsの竹井さんから「やきとり屋」はどうってアイデアをいただいたんです。やきとり屋がなぜいいかというと、まずは小資本で始められるということ。墨とコンロと串があればいいんです。設備投資がさほど必要ないということですね。それから、バングラデシュはイスラム教徒の人口が大半です。イスラム教徒でも、鳥は食べられますし、現地バングラデシュで、鳥は牛よりもご馳走だそうです。という経緯で、エクマットラのシュボなどに提案すると、「それ、いいね!」と一発で決定したのです。

シュボは去年11月に、映画のプロモーションのために来日したのですが、やきとり屋でやきとりを食べているんです。その時の味を覚えていて、テリヤキはバングラデシュで絶対に受けると大興奮したんです。今年1月のことです。

それから日本に帰国し、タイミングよくワタミの渡邉美樹さんとイベントでご一緒させていただいたんですが、その場でやきとり屋への支援をお願いすると「もちろん!」とミラクルが!

その後、「やきとり屋やるんですよ」と言いふらしていると、次々とミラクルが起きて、「くふ楽」を展開する株式会社 KUURAKU GROUPさんが、研修生受入れ等々で、立ち上げのため全面的にご支援いただけることになりました。さらには、「牛角」の運営会社、レインズインターナショナルで役員をされていた山下さんにも事業計画作り等でご指導いただけることになり、オープンに向け、本格的動き出しました。

バングラデシュのストリートチルドレンが夢とチャンスをつかめるレストラン事業としてのやきとり屋。元ストリートチルドレンがエクマットラで教育を受けた後に店員になり、店長になり、オーナーになっていく…。そしてロイヤリティーの代わりに収益の一部を将来エクマットラに入ってくるストリートチルドレンのための奨学金として支援してもらう。そんなポジティブなサイクルが回るレストラン事業を夢見ています。

目標は大きく、バングラデシュで100店舗展開を目標に、いよいよ動き始めました!まずは1店舗。今年中に何とかオープンに漕ぎ着けたい!


↑バングラデシュでのトライアル販売は大盛況!

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