やりきれない気持ち。
子どもたちが、殺されていく。
大人が争い、巻き添えになる子どもたち。
こういう世界を変えなきゃいけない。
どっちが先に住んでいたとか、
先にあっちが手を出したとか、
ずっと繰り替えされている暴力。
そもそも、人が人を殺す行為がおかしい。
ガザ地区からハマスにより無差別に飛ばされていくロケット。
イスラエルからはテロ組織に報復し、自国の安全を守る権利があるとビル、タワーごと破壊するような大規模な空爆を行っていく。もちろん、多数の犠牲者が出ている。
1999年、大学の卒業旅行で訪れたガザ地区で出会った13歳の少年は、おばさんが目の前で殺されたからと憎しみを持ち、
将来は爆弾の開発者になると言った。
彼は、生きていれば、35歳。どうしているだろうか?
2006年ガザ地区を再訪問した時には、
NGOパレスチナ子どものキャンペーンの支援している
施設を訪問した。そこでは、度々の戦争でトラウマを抱えていて、ストレスを解放するために、絵を書かせたり、演劇をさせたりといったプログラムに参加する子どもたちがいた。子どもが、家族を失ったり、空爆の恐怖から、心理カウセリングを受けなければならない、そんな現実がそこにはあった。
あの時会った、子どもたちはどうしているだろうか?無事だろうか?
前回の大規模なガザ地区への侵攻は、2014年だった。
ガザ地区は地獄になった。
51日間続いた攻撃で、
「避難所になっていた国連の学校や病院も攻撃を受け、ガザ唯一の発電所も破壊」され、死者は 2,251人(うち、子ども551人、女性299人、70%が民間人)。
今、これが繰り返されようとしている。
また、誰かが死に、悲しみ、憎しみを持ち、
子どもながらに絶望してしまう。
そして、歴史は繰り返される。
この負の連鎖を断つには?
20年ずっと問い続け、遠回りしながら
行動を重ねてきたのは、このような戦争が起きない
社会を作るために。そのためには?
とにかく今、起きていることを知らせなければならない。
変えなきゃいけない現実があるということを。
近日イスラエル、パレスチナ問題に迫る、映画を届けたいと思う。
※写真は2006年のガザ訪問。パレスチナ子どものキャンペーンの支援施設を訪れた。
関連イベント:
6月20日の世界難民の日に、シリア難民家族が欧州難民危機のさなかにヨーロッパを目指していくドキュメンタリー『レフュジー 家族の絆』のオンライン上映と、トークショー
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