昨日はニューヨーク国連本部にて開催された国連機関UNAOCとIOM主催の映像祭「PLURAL+ 2017」のアワードセレモニーに高橋克三理事と共に出席しました。

今年より国際平和映像祭(UFPFF) が開催パートナーとなり、UFPFF賞を出し、シリアの若手映像クリエイター、Salih Hasnawiさんが「Hope」という作品で受賞しました。残念ながら、シリアからのアメリカ入国が出来ないため、本人から送られて来たビデオメッセージが流されました。

彼は「Hope」を危険を感じながらもアレッポで撮影。紛争が続き、命が失われ、街も家も破壊されてしまったシリアには、希望が必要だと崩れかけたビルの一室をピンクに塗り、奥さんが出演し、希望を感じさせる作品を制作。こんな時だからこそ希望が必要だという彼のメッセージに共感します。彼は、今後も映像制作を続けていきたいとのことでした。

Hope
Hope

Salihのかわりに来場してくれたのは、Salihの支援者でシリア支援NGOシリア・リリーフ会長のMounir HakimiさんとRolla Hinediさん。シリア内で60の学校や、いくつもの病院やクリニックを運営する団体で、今後日本からの支援も求めていきたいとのこと。

授賞式のスピーチでは「シリアからSalihの来場を心から願っていましたが、彼はシリア人なのでここに来ることが出来ませんでした。ぜひ、想像してください。彼のように自由に行きたい国に行けない人がいることを。戦争のない世界の到来を願っています。シリアの人々に平和が訪れますように。」と話しました。

2017年11月10日、NYにて。


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