去年11月、デンマークの首都、コペンハーゲンに行ってきました。
目的は、2019年に完成した、屋根にスキー場を併設するゴミ焼却発電所、コペンヒル訪問です。

この施設が出来るプロセスを追ったドキュメンタリー『コペンハーゲンに山を』を今年1月に公開することになっていたので、実際に観て、体験したかったのです。
そして、せっかくなので監督たちにもインタビューをしました。

予告編を観たら、ワクワクすると思いますが、実際すごい施設です。2019年10月に9年がかりで完成したこの施設。

かかった費用は約5億ユーロ。デンマークの景色を楽しめるこの山「コペンヒル」の標高は85m、全長450mでゲレンデ幅は60m。4つのリフトでスキーが楽しめる。ゴミで再生可能エネルギーを作る最新鋭のゴミ焼却発電所で、年間3万世帯分の電力と7万2000世帯分の暖房用温水を供給する。屋上にはレストランやハイキング・ランニングコース、壁には世界一高い85mのクライミングウォールが設置されている夢のような施設だ。誰もが行きたがらないゴミ処理施設が、誰もが行きたがる夢の施設になったのだ。(映画説明より)

設計したのはデンマークのスター建築家、ビャルケ・インゲルス氏率いる建築事務所BIG。
大胆な発想を、見事に具現化。

彼は、こう述べます。

コペンハーゲンの空の景色は一変。
朝はコペンヒルから太陽が昇ります。
今や希望の光を放つ灯台のような存在です。
未来は変えられるという可能性を信じられるでしょう。

まさに、希望の灯台のような施設でした。
お昼近くになると、家族連れが増え、楽しそうにスキーをしたり、施設を見学していました。
こういう未来型のサステナブルな建造物を間近で観て育つ子どもたちの発想も、スケールのデカいものになりそうだ!と感じました。

ちなみに人工芝のスキーは、めちゃくちゃ難しくて何度もコケました。

コペンハーゲンに山を』、各地の劇場で公開中なのと、上映会の開催もcinemoで募集していますので、ぜひ上映にチャレンジしてみてください。

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