先週日曜日は映画『ミッドナイト・トラベラー』福岡初上映とペシャワール会の報告会を開催しました。

中村哲医師が設立したペシャワール会のPMS支援室室長藤田千代子さんをお迎えし1983年9月から続く支援活動についてのお話を聞きました。

最初は医師として現地に入り、しかし人々を治療しても治療しても問題解決にはならないことを知り、清潔な水を届けることで病気の原因をつぶし、また灌漑により干ばつで干上がった土地に水を届けることで食糧生産を増やし、栄養改善していく。医師という枠を超えて、問題解決のために奔走した中村医師。これほどの人物がほぼ同じ時代を生きていた…。お目にかかれなかったことは残念ですが、間近で活動を1990年よりご一緒されてきた藤田さんのお話は、心に染みました。

「医者になって40年後、重機に乗ってアフガニスタンの川の中にいるとは想像もしていなかった」

「国境を越えられない人たちは、首都に逃れるはず。誰も助けんなら、PMSが行こうや!」(2001年3月、首都カブール)

「目の前に困っている人がいたら、手を差しのべる。これは普通のことです」

最後のメッセージをお願いすると、中村医師がこういつも話していたと締めくくりました。

「とにかくアフガニスタンの干ばつのことを知ってほしい。畑一枚でも農地を復旧させて野菜が取れる、米が取れる、トマトが採れる、そういう畑にしていきたい。」

ペシャワール会

ミッドナイト・トラベラー』各地の映画館で上映中!

『ミッドナイト・トラベラー』

最後に『ミッドナイト・トラベラー』のハッサン・ファジリ監督関係者50名を含む「アフガニスタンで命の危険に晒されている人々に退避と保護を」クラウドファンディングのことをお伝えしました。
※11月22日(月)午後11:00まで


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