CBSニュースがベルギーテロの本当の標的は原発だったと伝えている。もしパリ同時テロの実行犯アブデスラム容疑者が、逮捕されなければ、3月28日、すなわち来週の月曜日に成功するかしないかは別にして実行に移されていたということ。原発に出入りする者の自宅に隠しカメラを設置して、撮影するなどの準備を進めていたという。
最初、ベルギー南部のティアンジュ原発から作業員の大半が退避したニュースを読んだ時、福島原発事故が起きた時思ったような、これからの世界への不安が蘇った。
ISは、原発テロを狙っている。おぞましい。
世界450基近くある原発をどうテロから守るのか。
日本の対策は万全だろうか。
現在、アメリカとロシアは、互いを牽制するように約1000の核兵器を実践配備している。30分もあれば相手国に到着するという。いざとなれば1000発の核弾頭が米ロを飛び交い、世界は終わるのか?いや、この可能性はほぼゼロだろう。
ISによる原発テロが次々と起き、人間が住める場所がなくなっていく。リアリティがあるのはこっちの方だ。人類は地獄へと向かっているのだろうか。
国連第二代の事務総長を務めたスウェーデンのダグ・ハマーショルド氏の残した言葉。
「国連はこの世を天国にするために創られたものではない。しかし地獄となることを防ぐために創られたものなのだ」
人類が新たに直面しているテロリズムに、どう各国や国連が対応できるか。それに今後の未来、現代文明が崩壊するか否かがかかっている。