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2003年5月30日から12年間続けてきた募金サイト「イーココロ!」を本日一杯で完全に終了するのでサイトの記事の保存をするなどしている。思い出せば感慨深く、名残惜しく、別れを惜しむ気持ちになる。

そもそものキッカケは1999年、大学の卒業旅行で紛争地ガザ地区で紛争の現実を目の当たりにしたことだった。憎しみの連鎖が続く現実を見て、平和な世界を夢見る種が心に宿った。日本に帰国して数社で働いた後に2002年に起業。2003年というのはイラク戦争の年だ。いつか訪問した中東で、また爆弾が落とされ、憎しみの連鎖が広がってしまう。どんなことでも、やり始めよう。静かな決意のキッカケとなった。その当時の心のゆらぎは、著書ユナイテッドピープル 「クリックから世界を変える」33歳社会起業家の挑戦
で書いた。イラク戦争反対!たった2人で国会前デモをしたこともあった(比較すらできないが昨日の主催者発表12万人国会前デモは物凄い出来事に思う)。若かった。イラク行きも計画し、危険すぎて国境でバスを下り、ヨルダン人国境警備隊に拾われて、彼の家に居候。軍人一家の彼らに、日本が自衛隊をサマワに派遣したことについて、ひどく追求され、銃を冗談ながら向けられたこともあった。あれから12年。

平和への願いを込めてスタートしたイーココロ!。誰もが持つ良心をカタチにできるウェブサイト。凡そ140のNGO/NPOを支援させていただいた。イーココロ!を通じて自分自身大きな学びを得られたと思う。NGO活動現場では、パレスチナ、ヨルダン、バングラデシュ、スリランカ、インド、カンボジア、ミャンマー(ビルマ)を視察した。インタビューでは、コペルニク中村 俊裕さん、株式会社HASUNA白木 夏子さん、現WHILLのsugiX(杉江 理)さんなどを紹介させていただいた。企業CSRもVolvic、フェリシモ、日本郵船、大地を守る会、森永製菓など数々の取り組みを紹介した。世界の現実を伝えるシリーズでは、フォトジャーナリストの豊田直巳さん、山本宗輔さん、古居みずえさん、桃井和馬さんなどのWEB写真展を展開した。

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累計寄付金122,750,999 円。金額以上に数百万人、ひょっとするとそれ以上の方々の想いが集められた。1クリック1円の「クリック募金」によって。普段のネット利用「ショッピング募金」などによって。想いをカタチに。開始当初全く上手く行かずに落ち込んだこともあった。しかし周りの支えもあって続けることができたと思う。感謝したい。初年度半年の寄付金、わずかに21,713円(2003年)。5年目の2007年に1,000万円/年の寄付金になり、6年目の2008年には2,000万/年以上となった。

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「私たち一人ひとりが力を持ち寄り、知恵を出し合えば、きっとどんな大きな問題でも解決できるはず。ぜひみんなで力を合わせて、世界の問題解決を!クリックから世界が変えられる、イーココロ!にぜひご参加ください。
イーココロ!発起人 関根 健次」

今もこの気持ちは変わらない。UNITED PEOPLE。これからも一人ひとりの力を持ち寄り、組織を超え、国を超え、人種を超え、宗教の壁を超え、一人ひとりをつないでいく。そして世界の課題解決のために貢献していこうと思う。ただしこの先は映画・映像の力を使って。満を持して、cinemoシアターの加入者を募集開始したばかりだ。映画を社会課題解決のために。

すべての人が共に幸せを分かち合える社会を創るために。
奪い合いから、分かち合いの世界へ。
先へ、先へ。挑戦を続けていこう。


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