2010/09/19
昨日インドのデリーの到着した。8年前とはまるで違うピカピカの空港になっていて、まず驚いた。経済成長とはこういうことか。かつての中国も、もちろんかつての日本も通った道。今、アジア全体的がこのような変化を経験している。
インドはどこか「来るもの拒む」「来るもの拒まず」両方ある場所である印象がある。多分先入観。始めて8年前にインドに来たとき、「インドは自分のオーラがむき出しになる場所。いい思いをする人もいれば、苦い経験をして二度と来たくないと思う人もいる」って常連バックパッカーが教えてくれた。
そんなインドの空港で、早速試されている気がした。僕は世界のどんな場所に行こうが、出来るだけ手荷物を機内持ち込みにしている。そのため、バッグもギリギリ持ち込めるサイズにしている。荷物をすべて持ち込んでしまえば、降りて手荷物レーンに並ぶ煩わしさがないからだ。そのために荷物はいつも最小限。滞在日数分の服をバッグに詰めるなんてことはしない。洗濯や現地調達するから。
さて、いつものようにするりと空港の税関を通り抜け、KENJI SEKINEと書かれたボードを探した。宿泊ホテルから送迎を頼んだからだ。こんなことは普段絶対しないんだが、デリー空港だけは例外。白タクじゃなく、普通のタクシーに乗っても目的地に連れて行ってくれず、別な場所に連れていかれ、法外な値段を要求されるなどの被害が多発していて、今年知っているだけでも二人の被害者を知っていたから、用心深く、送迎を頼んだんだ。
迎えに来たドライバーらしき人を発見。乗り合いだからちょっと待ってくれという。しばらくベンチで待っていると、一人、二人と日本人旅行者がゲートから出てきて、僕の隣に座った。インドの旅の計画を互いに話して盛り上がっていたところ、後から来た二人を先に乗せるために連れて行ってしまった。もう40分も一番乗りして待っていたというのに。
こりゃいかんと、わざと怒って別のドライバーに掛け合う。すると誤りを認め、早めに次の乗り合いバンに案内してくれた。駐車場についた。エレベーターに乗る。地上2階から、地下1階に移動するのに、3階、4階、5階、6階と一つずつフロアを上がっていき、帰りも一つずつ丁寧に止まり、地下1階まで辿りつくまでに10分ぐらいかかっただろうか。ここまでで、税関を通ってから1時間経過。
いつもの自分ならイライラが止まらないだろう。でもこれはきっと「焦るんじゃない。ゆっくり行け。心に余裕を持つんだ」という洗礼なんだと理解したらすっきりした。こうやって、インドの旅が始まった。
ヘナを書いてもらった。