谷崎テトラさんと出会ったのは、多分Be Good Cafeというイベントだったと思いますが、記憶が定かではありません。とにかく2010年に、お互い同じようなタイミングで国連が定めたピースデーを映画『ザ・デー・アフター・ピース』で知り、ピースデーを日本で定着したいと共に行動を開始してから、ユナイテッドピープルも含め、事あるごとにご一緒してまいりました。ピースデーに合わせて開催をしている国際平和映像祭では頻繁に登壇していただいていました。国際平和映像祭の開始から数年目に、井上高志さんと3人で夢を語り合ったことが、現在の認定NPO法人PEACE DAY設立につながりました。

先日、大切な友人、谷崎テトラさんの旅立ちを、静岡で見送ってきました。各地から多くの仲間が集まっていて、温かい時間となりました。

さて去年の11月29日のことですが、2025年度「五井平和賞」を受賞したピースデー創設者のジェレミー・ギリーさんが招かれた五井平和財団フォーラムで、テトラさんはダイアログセッションに登壇でした。余命宣告を受けてからしばらく後のタイミングでしたので、僕にとっては、最後のメッセージを受け取る機会と捉え、しっかりとそのメッセージを魂で受け止めました。この時のメッセージを一部、文字起こししましたので、共有いたします。

命尽きる最後まで、アースデイとピースデーを広め、人類の幸福、生きとし生ける全ての生命のため、世界の平和のため、行動をし続けたその姿はしっかりと心に刻みました。テトラさん、ありがとうございました!

谷崎テトラさんメッセージ:

アースデイとピースデーという2つの国連デー。
どちらも、たった一人の個人が始めて、世界中に広がった。
ピースデーを始めたジェレミー・ギリーさんだけじゃなく、誰もがその役割を果たせると思います。

アースデイは、地球を感じ、行動する日ですが1970年に始まった。デニス・ヘイズという人が始めた。誰にが出来る方法で、様々な表現の仕方で地球の生命圏を守ろうという取り組み。これが、なんと全米で2,000万人以上が動き、アメリカの環境庁が生まれるきっかけになった。

ジェレミーから始まったピースデー。
きっかけはピースデー制定についての映画『ザ・デー・アフター・ピース』との出会い。
最後のエンドロールに世界中の国々が出るが日本が出てこなかった。
日本でも広めたいと2010年から、国際平和映像祭(ユナイテッドピープル)の関根健次と活動を開始した。世界中のピースデーとつながった。2018年に井上高志さんと出会いから、ピースデー財団が生まれ、2023年にようやくジェレミーを日本に呼ぶことができた。

(中略)

エリカ・チェノウズというい人がこう発表しています。

「3.5%の人が目覚めれば、世界は変わる」と。

全ての人が目覚める必要はないですが、
まだ3.5%には至っていません。
3.5%の人になってほしい。

マーガレット・ミードの言葉を引用します。

「思慮深く、責任を持って行動する少数の市民が世界を変えられるということを疑ってはならない。実際に、世界を変えてきたのは、そうした人々だった。」

奇跡が起きるとしたら、それは我々がネットーワークするということで起きる。それが、我々が「いまここ」にいる理由です。同じ「理由」を「共有」する仲間が集まると、そこに「信頼」が生まれます。安心で安全で、自分の本心にしたがった、本来の自分を発揮する場ができる。

(中略)

実は余命宣告を受けました。
治療を全くしないでいると3ヶ月。
初めて有限の命というものを感じました。

この世界は有限のものと、無限のものがある。
体は有限ですが、魂や想いは無限。
もちろん治療をすると、抗癌剤治療で
余命を半年とか1年に伸ばすことができる。

でも僕は抗癌剤治療をしたくないので、
代替医療を選びました。

代替医療で生存確率は1%未満だと言われました。
でも、健康な人でも毎日がん細胞が生まれては、消えていくそうですね。

ラブロック博士は、地球にとって人類はがん細胞ではないかという話をしたことがある。
でもがん細胞を取るということは、人間を消してしまえということになる。
そうじゃないよなと思う。僕は僕の体が地球のように感じている。

末期ではあるけれども、これ以上大きくならなくて、
できることなら静かに小さくなってくれれば。

地球というのも、大きく変革を起こすということではなくて、
サイズ感── これは、リン・ツイストさんが言っていることですが、
社会にも、生命にも適正な大きさがあるんだと。
つまり、自分の体に起きていることは、地球の相似形であると。

告知を受けた時に全く驚きとか動揺はなかった。
今までの人生に悔いがないからです。

自分の中の目的意識── パーパスに従って、
アースデイそしてピースデーを広めようと全力でやってきた。
もちろん、困難はいっぱいあったんですけど、
やってきたことに悔いがないと、
あと3ヶ月やれるな、1年かもしれない。
もしかしたら奇跡が起きて、5年、10年、
20年、30年やれるかもしれない。
それを天命として受け入いれる。

僕はこういう告知を受けましたが、
明日空爆で亡くなってしまう命がある。
命というものが最優先。

一番大切なものはにかと言うと、
奇跡的にこの地球に存在する命。
これに向き合うということだと思います。

(中略)

大切なことは折れない心を持つこと。

気候変動、平和運動どうこう以前に心。

直接の課題を解決すること以上に、
心が折れないようにマネージメントする。

『アクティブホープ』というジョアンナ・メイシーさんの本が
あるんですが、これは1970年代から、活動家にとって
バイブル的な本だった。

希望を持ち続けて、いかに心を折れなくするか。
そのために、つながりがとても大切なんだと。
そして、一番最初に感謝から始める。

僕もまず生きていることに感謝。
皆さんとお会いできることに感謝。

まずは感謝から始めるということ。
そして、世界の痛みに向き合うということ。
感謝していることによって、世界の痛みに向き合うことができる。
その次に、新しいものの見方を持つことが3つ目。
そして、前に向かって歩く。
これが一つのサーキュレーション。
そしてまた、感謝に戻る。

アクティブホープは、
アクティビストにとって、希望を保ち続けるためのメソッドです。
心が折れそうな時は、これを実践しています。

Comments are closed.