あまりにも、驚いた発言だったのでメモ書き。

日本の平和主義、専守防衛の考えが揺らぐ安倍総理の「先制攻撃論」が2月14日衆議院予算委員会の発言であった。最初SNSでこの発言を見た時、フェイクニュースだと思ったら本当だったとは…

自衛隊員も国民。国民を守るには適切な整備をとの文脈から、

「専守防衛を堅持」(しかし)
「専守防衛は純粋に防衛戦略として大変厳しいものである現実」(と否定)
「相手からの第一撃を甘受し、国土が戦場になりかねない」
「一度攻撃を受ければこれを回避することは難しく先に攻撃したほうが圧倒的に有利になっているのが現実」(と先制攻撃を肯定)
「厳しい現実を踏まえれば(中略)相手の脅威の圏外から対応できるスタンドオフミサイルが必要不可欠」

「スタンドオフミサイル」って何?

調べてみるとF-35A戦闘機に搭載される「長射程巡航ミサイル」だ。敵地攻撃能力があり、先制攻撃の印象を和らげるために「相手の脅威圏外から対処できるスタンドオフミサイル」という表現にしたのだろうか。

長射程巡航ミサイル導入へ 敵基地攻撃も可能 揺らぐ専守防衛(毎日新聞2017年12月22日 東京朝刊)

「2018年度予算案に関連経費約22億円を計上した。新たなミサイルは日本から北朝鮮に届く性能を持ち、敵基地攻撃にも転用が可能。来年の通常国会で、国の基本政策である「専守防衛」との整合性を問われることとなる。」

F-35A戦闘機

防衛大臣記者会見概要 平成29年12月8日

「スタンドオフミサイルの導入により、わが国防衛において、敵の探知範囲・射程といった脅威圏外から、すなわち、敵に近づくことなく、わが国に侵攻する敵の水上部隊や上陸部隊に対処することで、より効果的かつ安全に各種作戦を行うことが可能になります。現在、北朝鮮の弾道ミサイルからわが国を守るイージス艦の重要性がさらに増しておりますが、このイージス艦を敵の脅威圏外から防護する上でも、スタンドオフミサイルの導入は必要不可欠であります。」

専守防衛の範囲内だという防衛大臣の発言。しかし2月14日の総理発言は逸脱したものだった。いよいよここまで来たかと危機感が募る発言だった。

米国がイラク戦争を先制攻撃したような時、同様のマインドセットになって来ていないだろうか。北朝鮮を先制攻撃で米国と同調して行う、または支持するということか。平和を武力で勝ち取ろうとする「積極的戦争主義」に陥る日本の方向性は間違った方向だ。「積極的平和」を提唱したガルトゥング博士の言葉がある。「Peace by peaceful means」平和は平和的手段にでしか実現できない。実際そうだと思っている。

米国との軍事同盟を強化するのが日本政府の主張する「積極的平和主義」。耳の痛い、しかし的確なガルトゥング博士の指摘だった。

ガルトゥング博士の来日目的は真の「積極的平和」を基とした3つの提言をすることだった

この先の日本の平和主義の方向性を考える際、参考になるのが1948年に軍隊を撤廃してこれまで警察機能のみで平和を維持してきた中米のコスタリカだ。軍を撤廃した極端な事例から、日本や世界の平和にとってよりよい選択が議論の上、導き出されていくことを期待している。

映画『コスタリカの奇跡』監督来日と全国一斉上映キャンペーンご参加を!「日本の奇跡」を!


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