学生時代ヨーロッパを旅していた頃
学生時代ヨーロッパを旅していた頃

旅することがとにかく好きで、日本で高校卒業してからはアメリカの大学へ進学しました。その大学から中国へ交換留学。異なる視点で世界を観ることが楽しくて仕方がありませんでした。長い休みももちろん旅。バックパックを背負って、各地を旅したものです。大学の卒業旅行は、トルコのイスタンブールから日本に飛行機を使わずに帰るユーラシア大陸横断の旅を企画しました。

そんな卒業旅行の途中で偶然訪れた場所が、世界で最も過酷な紛争地の一つであるパレスチナのガザ地区ですが、ここでの体験がその後の人生の方向性を決定づけました。ガザ地区で、当時13歳だった少年と出会いました。彼の夢はなんと、将来爆弾の開発者になることでした。子どもがこのような夢を持ってしまうことに衝撃を受け、彼との出会いをきっかけに、「世界中の子どもたちが、子どもらしい夢を描ける世界をつくりたい。憎しみも、悲しみもいらない。そのために、平和な世界をつくりたい」こんな夢を持つことになりました。

ヨハン・ガルトゥング博士と
ヨハン・ガルトゥング博士と

日本に帰国して、いくつかの会社で勤めた後に2002年にユナイテッドピープル株式会社を創業しました。「人と人をつないで世界の課題解決をする」ことをミッションに、ネットで寄付ができるサイトや署名活動ができるサイトの運営を経て、今では世界中から社会課題をテーマにした映画を日本に配給することを仕事にしています。2011年からは国連が定めたピースデー9月21日に合わせて、世界中の学生など若者に呼びかけて、国際平和映像祭(UFPFF)を主催しています。映画の力で世界を変える。平和で持続可能な世界をつくる。挑戦を続けています。

40歳になったら世界一周の旅にでることを決めていた

26歳で会社をつくる直前、実は半年かけて世界一周の旅へ出る予定でした。事情ありわずか一ヶ月で帰国し、すぐに起業する経緯は著書『ユナイテッドピープル』で書きましたが、その頃から40歳になったら一年かけて、世界一周することを心に決めていました。

目的は今という時代の世界の人々と出会い、またこの目で観て、知り、体感すること。脳内の地球地図を広げた上で、平和実現のために人生を使おう。そんな想いがずっとあります。なぜ40歳なのかというと、人生80年だとすれば、その折り返し地点だからです。考えてみれば現代人は20年勉強した後に、社会人となり、残りの40年ないしは45年ほど働きます。40歳という時期は、体力的にも精神的にも最大限自分が能力を発揮できる時期においてもちょうど折り返し地点。60歳までを最高の状態で働けるとしたら、40歳以後、残りの20年を最大限活躍できるよう、一年間を学びのフェーズにすることにしようと計画していたのです。

21世紀の理想的な国家や社会を追い求めてコスタリカへ

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26歳の頃と二回目の二十歳、40歳になった今と状況が違うのは、結婚して子どもが二人いることです。この一年間の旅は、妻と小学校3年生の息子と、中学1年生の娘と一緒に家族全員で出発することにしました。学校に通うよりも、地球が教科書で、旅先で出会った人々が先生になることでしょう。それから、世界一周するという意味をこの10年考えていましたが、飛行機を乗り継げば1日でも世界一周なんてできます。それよりも、どこで、何を学ぶかの方が大切だと思い、どこかの国に長く住むことにしました。その国がコスタリカです。

中米の小国コスタリカは、21世紀のモデル国家として注目されている平和・環境・教育立国です。1949年の平和憲法制定以来、軍隊を持っていません。軍事費がゼロのかわりに国家予算の2~3割を教育費に充てています。環境と調和する経済を実現していて、国土の25%が自然保護区に指定されていて、生物多様性が豊かなため、海外からのエコツーリストに人気な訪問先になっています。また、自然エネルギーで9割以上をエネルギー自給する国でもあります。こんなコスタリカに暮らしながら多くを学び、日本に還元したいと思います。

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コスタリカに到着するまでの間に、アジア、中東、ヨーロッパを2ヶ月から3ヶ月西回りに旅して、今の世界を発見したいと思っています。コスタリカから日本に帰国したらちょうど世界一周。いよいよこの旅がスタートします。

旅の最新情報は、ブログやfacebook(フォロー)、twitterinstagramで発信します。ユナイテッドピープル・ファミリーメールでは、どこにも書かない考えや、動画レポートを限定配信します。

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