クラウドファンディング1

安保法案が今日、7月16日に衆院を通過します。
国民の理解が進まず、ほとんどの憲法学者や元法制局長官らが違憲と指摘しているにもかかわらず、100時間以上超える議論をしたことを理由に強行採決となります。

戦後70年の節目に、日本の平和主義は著しく変貌しようとしています。同時に、立憲主義、民主主義も危機的な状況と言わざるを得ません。戦場のフロントラインに若者たちを、子孫たちを立たせないために、私たち国民全員が目を覚まして、民主主義のフロントラインに立つ時ではないでしょうか。

偶然ながら時を同じくして、本日、8月の招聘を計画している「平和学の父」、ヨハン・ガルトゥング博士の来日のためのクラウドファンディングが最終日を迎えています。本当に意図せぬ偶然で驚いています。

安倍政権が多用する「積極的平和主義」。「積極的平和」は平和学で有名な概念です。「積極的平和」とは、貧困、抑圧、差別などの「構造的暴力」がない状態のことをいい、決して「テロとの闘い」に勝利して、脅威を取り除くようなことではありません。

8月に来日が決まったガルトゥング博士に「積極的平和」の本当の意味を伝えていただきます。そして今後日本がどう国際平和に貢献していくべきなのか、博士と一緒に考える機会としたいと思います。

さて、戦争法案とも揶揄される安保法案は今国会会期末の9月27日までには成立する見通しです。その後、来年2016年夏の参院選を経て、2017年にはいよいよ憲法改正発議となることが予想されます。

戦後70年で最重要な局面を迎えていると言って、過言ではないでしょう。平和ボケできていたあの日々はよかったと、惜しむように過去を振り返るのではなく、外国に対して一発の銃弾も打つことなく戦後100年記念を迎える世界を代表する平和国家で日本があり続けて欲しいと強く願います。そして、憲法9条によって戦争を放棄した日本が、世界から戦争をなくしていく、核を廃絶していく先頭に立つべきではないかと考えます。

不安や、落胆や、怒りをよりよい未来を作っていく希望に変えてきましょう。ポジティブな行動の原動力に変えていきましょう。この夏はそのきっかけです。始まりです。次の参院選、そして憲法改正の国民投票と続いてきます。これからです。これから先数年内に、政治や社会に無関心な人々、特に若者たちが立ち上がり、民主主義のフロントラインに立っていくことを期待しています。

ラストコール!
「積極的平和」の提唱者で「平和学の父」ヨハン・ガルトゥング博士を日本に!


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